産後クライシスという言葉をご存知でしょうか?出産をきっかけに夫婦間の関係に変化が起こり、夫婦仲が悪くなってしまうことを言います。それまで大好きだったはずの夫に愛情を向けられなくなり、悩んでしまうママも少なくありません。明確な原因ははっきりしていませんが、産後の不安定な状態をひとりで抱え込まず、家族で協力し合って乗り越えましょう。
産後クライシスについて知ろう
産後クライシスとは一般的に、出産してから2年以内に夫婦間の愛情が冷めてしまうことを指します。このことがきっかけで関係が修復されず、離婚に至ってしまう…という事例もあります。「産後クライシス」と呼ばれるようになったのはここ数年ですが、こうした現象自体は昔から言われており、産後の急激な生活の変化と離婚率上昇の因果関係は多く研究されています。
どうしてなってしまうのか?産後クライシスの原因
産後クライシスのきっかけや原因と言われているものはいくつかあります。
・ホルモンバランスの変化
妊娠、出産をきっかけに女性の体内ではホルモンバランスが大きく変化します。それまで気にしなかったことが急に気になったり、涙もろくなったり。自分自身の変化に敏感になり、情緒不安定になりやすい時期です。特に初産の場合、はじめての育児にとまどいも多いでしょう。
・夫の育児協力状況
新生児から乳児期に成長するにつれて、赤ちゃんはどんどん手がかかるようになります。ハイハイしたり歩いたりすると行動範囲も広くなり、ママの負担は増えるばかり。そんなときに、夫が育児に対して積極的かどうかが大きく影響します。
夜泣きに1日10回近いおむつ交換。家事をやりながら赤ちゃんのペースで生活するママは自分のことに時間を使うのがとても難しい状況です。そんな中、夫が自分の趣味に没頭してばかり、休みの日は昼間で寝ている・・・なんてことがあったら、ママのストレスは溜まってしまうかもしれません。
・イクメンブームへの焦り
最近はイクメンブームと言われ、男性の育児参加が話題になっていますが、そういったものがあるほど自分と比べてしまい、「我が家はどうなんだろう」「自分の夫は何もしてくれない」などといった気持ちがママ側に芽生えてきます。
また、イクメンといっても子供と遊んだり楽しいことはやってくれるのに、オムツ替えや掃除などの大変な仕事はママに押し付ける…ということもママのストレスの一因になっているようです。
夫婦で何でも共有し合い、いつまでも良い関係を築く
・やってほしいこと、したいことをしっかり伝える
黙っていてもやってくれると思っていると、思い通りにならなかったときにイライラは倍増してしまいます。「土日は子供をお風呂に入れてほしい」「月に1回はゴルフに行きたい」といった具体的な要望を伝えあえば、お互いに歩み寄りが可能です。育児は夫婦で行うものですので、ママも我慢をせずに「この日は友達とショッピングにいきたい!」と言ってもいいのです。
・夫にやる気を出させる話題を
自分の子供が可愛くない人はいません。育児に興味がない夫に対しては、「目元がパパに似てきたね」「パパのことが大好きみたいだよ〜」と、赤ちゃんに対して夫が興味を持つような話題を提供し続けることが大切です。「これやってよ!」と直接的に言うよりも効果的な場合があります。
・お互いに感謝しあう
子育ては平等と言えど、やってもらって当たり前と思わずに、些細なことでも「ありがとう」を伝え合うことが大切です。感謝されるとやる気も出ますし、ますます良い関係が築けます。「夫が全然ありがとうと言ってくれない!」という場合は、まずは自分から感謝の気持ちを伝え続けてみるのも◎。相手も少しずつ気持ちに変化が現れてきます。
産後クライシスの原因のほとんどが、夫婦間の理解不足によるものです。「自分だけがこんなに頑張っている」「相手が自分をわかってくれない」と思ってしまう前に、お互いに自分がどのように考えているかをしっかり伝えることが大切です。
こんな状態は危うい!産後クライシス症状チェック
「我が家は大丈夫」と思っていても、気づかないうちに心の変化は起きているもの。些細なことで相手に不満を持ってしまったり、仕方がないとあきらめていることも実は症状の一つです。以下はセルフチェック項目です。1つでも当てはまる方は、産後クライシスの傾向があるかもしれません。
- 出産後、夫婦としての会話が少ないと感じる
- 家事や育児の負担は夫より自分の方が圧倒的に大きいと思う
- 知人や友人の夫とつい比べてしまう
- 出産後も父親の自覚がない夫にイライラすることがある
今すぐできる夫婦関係修復の方法
些細な会話を増やす意識を!
夫婦関係悪化の大きな原因はコミュニケーション不足が原因と言われています。その日あった出来事や思ったことなど、些細なことでも伝えることで夫婦の会話のきっかけを増やすことが出来ます。
恋人だった頃の思い出を共有
子供が生まれ忙しい毎日を過ごしていると、昔仲良かった頃のことなどすっかり忘れてしまいがち。たまには、ラブラブだったころの記憶を思い出して2人で懐かしんでみるのはどうでしょう。今になって聞ける当時の心境や裏話なんかも聞けて、思い出の場所に改めて足を運ぶきっかけにもなりますよ。
「察してほしい」ではなくお願いをすること
産後のママの悩みの多くは、夫の育児に対する姿勢や分担に関するもの。「もっと手伝ってくれたらいいのに」とか「私ばっかりが負担している」と感じているママが非常に多いです。言わなくても気づいてやってくれたら確かに最高ですが、パパだって新米です。何をしていいかわからないことも多いでしょう。ママのほうから、「土日はお風呂に入れてね」「たまにはあなたの手料理が食べたいな」など、してほしいことを具体的に伝えることがとても大切です。
産後クライシス自体は病気ではありませんが、これらがきっかけで産後うつを発症するケースも少なくなりません。そうなったら医療機関でしっかり治療をする必要があります。夫婦の関係や自分自身の考え方の変化など、日頃から敏感に察知できるように心がけましょう。
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